2015-04-30から1日間の記事一覧

北方『楊令伝』要約と分析(巻2下)

225ページ~ 青蓮寺の李富と李師師が、方臘の領地を見物にいく。方臘は、後漢末の黄巾の乱・五斗米道に似ているというのが、青蓮寺の分析。宗教は、軍という組織をもっていない。手強いのは梁山泊のほうだと。 徽宗の花石綱には困ったものだなーとも、李富ら…

北方『楊令伝』要約と分析(巻2上)

15ページ~ 楊令「酒を飲もう」燕青「これ、水じゃん。ウソつくなよ。実物が水でも、それを酒だとでも思わなければ、幻王の殺戮稼業なんて、やってられんのだろうね」楊令「本当は野望でも、それを志だと思いこむのと同じっす」 という禅問答から始まる。楊…

北方『楊令伝』要約と分析(巻1下)

236ページ~ 王定六は、なき秦明の妻子(公淑と秦容)を、面倒をみながら送り届けている。公淑は、子供が死んで発狂したところ、宋江に惚れられ、おさない楊令の面倒をみて、秦明に惚れられて……という、北方大水滸の重要なオリジナルキャラ。移動の果てに、…

北方『楊令伝』要約と分析(巻1上)

どの巻も、だいたい390ページなので、200ページまでを「上」、それ以降を「下」と便宜的に分けて、要約と分析をします。 長すぎて、『楊令伝』を読んでいない、というひとが、たまたまこのブログにたどりつき、この記事を見たとしても、読んだ気になれ…

『楊令伝』第9巻の前半まで読了

楊令が童貫を斬りました。 先週の土曜の昼に『北方水滸伝』を読み終わり、『楊令伝』に移行。さきほど、9巻の途中(童貫の死)まで読み終わりました。 北方氏は、『水滸伝』・『楊令伝』・『岳飛伝』という三部作をもって、「大水滸」というシリーズとされ…