オリジナル設定の案

史進≒趙雲、晁蓋≒袁紹、盧俊義≒袁術

『漢末水滸伝』を書こうとしています。『水滸伝』を解体して、時代を後漢末にした「翻案」小説 です。 高島俊男氏が「翻案」という言葉を、それぞれの論者がろくに定義せずに使うから、ワケが分からん、と書いてました。ひとによっては、「作者が『水滸伝』…

水滸伝と三国演義の人物比定

『漢末水滸伝』をつくろうと思ったとき、水滸伝の人物と、三国演義の人物をひもづける必要がある。 ただし、全部を一致させるのは、ムリだし、意味がない。 話としては、史書に登場する前の劉備に、『水滸伝』になぞらえた冒険をさせる。 史実とは矛盾しない…

『漢末水滸伝』を書こう

石川英輔『SF水滸伝』を読んでいて思いつきました。 『水滸伝』を翻案するにあたって、北宋の話のまま書くのも、ひとつの手ですが、そればかりが方法ではない。もっと自分なりに、書きたいように書けばいいんじゃないかと。 タイトルは、『漢末水滸伝』。 …

なぜ宋江は招安を受けたのか

◆宋江の招安に関する諸説・諸作品 宋江が招安を受けた(宋朝への実質的な降伏をした)理由について、とりざたされています。 というか、『水滸伝』で、いちばん難解な問題です。これをどう扱うかによって、そのひとの思い描く『水滸伝』がいかなるものか、決…

北宋末=資本主義の末期

◆何でもカネで買える時代 『水滸伝』の解説本を読んでいると、北宋末というのは、都市化が進み、市場が発達した時代だという。なんでもカネで買える時代だと。北宋の最後の皇帝・徽宗が、国を滅ぼした原因として、自身の風流趣味のために、大量のカネを注ぎ…

梁山泊=今日の日本企業

◆井波律子『水滸縦横談』211pより 『水滸伝』の時間について。 第一回は、嘉祐三年(1058)、洪信が魔王を解き放つ。物語は、徽宗が即布いた直後(1100)から始まる。方臘の乱は、宣和二年(1120)から翌年にかけて起こる。 108人の豪傑は、まったく老いない…

『水滸伝』のテーマ設定

いろんな解説本を読んでいる段階で、まだきちんと通読してないんですが、いまイメージする、『水滸伝』のだいたいの骨格を書いておきます。こういう、疎いときのほうが、かえって「よくわかる」こともある気がする。 『水滸伝』は、ひとつの勢力の盛衰(生ま…