2015-04-12から1日間の記事一覧

白話小説を訓読する試み4

三箇 柴進の東荘を離れ、五・七里の路を行く。武松 別を作して曰く、「尊兄 遠くなり了んぬ*1。回〈かへ〉らんことを請ふ。柴大官人 必然 専望せん」 宋江曰く、「何ぞ再び幾歩を送るを妨げん」 路上 些の間話を説き、覚えず又 三・二里を過ぐ。武松 宋江を…

白話小説を訓読する試み3

数日を過ぎ、宋江 将に些の銀両を出して武松に与へ、衣裳を做さしめんとす。柴進 知り*1、いづくにか*2肯へて彼に壊銭せしめん*3、自ら一箱の緞匹・紬絹を取り出す。門下に自ら針工有り。便ち三人の体に称ふ衣裳を做〈つく〉らしむ。 *4柴進 何に因りて武松…