2015-03-11から1日間の記事一覧

水滸伝訓読:第2回(2/7)

◆高俅が蹴鞠で、端王と知りあう 次日、小王都太尉 玉龍の筆架を取り出し、両個の鎮紙玉の獅子とともに、一個の小金盒子に盛りて、黄羅の包袱もて包み、一封の書呈を寫し、高俅をして送らしむ。高俅 王都尉の鈞旨を領し、両般の玉玩器もて、懷中に書呈を揣し…

水滸伝訓読:第2回(1/7)

◆封印の由来がわかる 住持真人 洪太尉に説く、「太尉 知らず、此の殿の中、祖老天師の洞玄真人 法符を傳下し、囑付して道ふ、『此の殿の内に、鎮鎖するは、三十六員の天罡星、七十二座の地煞星なり。共に一百八の魔君、裏面に在り。上に石碑を立て、龍章・鳳…

水滸伝訓読:第1回(3/3)

◆太尉が伏魔之殿に、興味をもつ 次日、早膳の以後、真人・道衆、並びに提點・執事の人ら、太尉に請ひて游山せしむ。太尉 大いに喜ぶ。許多の人從 隨ひ、歩行して方丈を出づ、前面の両個の道童 路を引き、行きて宮前・宮後に至り、許多の景緻を看玩す。三清殿…