ポケモン図鑑のような水滸伝

ポケモン図鑑は、目撃すると名前が登録され、仲間にすると詳細が表示され、やがて進化する。

三国志パズル大戦は、覚醒させる。これも、まあ進化みたいなもの。

 

ぼくの『水滸伝』は、章末とかに、図鑑というか、獲得したカード一覧のように、登場人物を並べたい。進化ないしは覚醒すると、「××星」という称号がついて、見た目がバージョンアップするという。
物語が進むと、空きのワクが埋まってゆく。トレーディングするという遊びを、小説を通じてやっていこうという。
ひとによっては、「××星」が付かない。というか、ぼくが、原典で「星」をもたない人物に、ワクを提供することもあるわけで。

そして、『金田一少年の事件簿』が話の扉でやるように、死んだら、グレーで塗りつぶすという。

 

ワクとしては、『宣和遺事』だか『宋史』だかに、「宋江三十六人」とあるのだから、三十六にしよう。
小説の技法にいうところの、「視点」をもって描かれる人物は、原則としてこの人数に限りますと。キャラ立ちを狙うのも、この三十六人にしぼる。逆に、一〇八に含まれる人でも、できるだけ名前を削って、読みやすくする。名前がなくても、ストーリーの「おもしろさ」が成立すると思われる人物は、ないほうが読者にやさしい。

阮小二・阮小五・阮小七は、だれか1人でいいだろうし、とか。
キャラがかぶってる、戴宗と王定六は、戴宗だけでいいとか。