第14~20回 晁蓋本紀

晁蓋本紀】が、どこまで続くか、話の内容を検証する。当然ながら、宋江との絡みも出てくる。
きっと、途中で「武十回」に分岐して、また時間軸が狂うのだろう。

◆第十四回

朱仝と雷横が、劉唐を捕らえてくる
晁蓋は、「彼は私のおい」と詐って、劉唐を助けてやる
劉唐は、誕生日プレゼントを奪うことを提案

劉唐が雷横に復讐にいくと、呉用が止める
晁蓋が追いついて、仲裁する
晁蓋呉用に、劉唐の素性と、プレゼントの件を相談

◆第十五回

呉用は、阮氏の兄弟に目を付けて、説得して味方にする
 ※呉用は組織化・国づくりが好き(宋江を立てる伏線)

晁蓋の家で阮氏をもてなすと、公孫勝が現れる

◆第十六回

晁蓋呉用・阮氏三兄弟・劉唐・公孫勝が決起!

梁中書が、楊志に生辰綱のプレゼントを任せる
 ※楊志は「強そうな人」として初出しても、物語として可
楊志が刀を売る話は、後ろに回したい

楊志が、晁蓋らに生辰綱を奪われる
 ※楊志は、まだ梁山泊の誰とも友好的でない
林冲とは、擦れ違って闘っただけ
史進・柴進・林冲魯智深らと、仲良くなった描写がない
ふつうに、官側の人間でいいだろう;こっから転落する

◆第十七回

楊志が責任をかぶって、途方にくれる
楊志が酒代を払わないと、曹正が出てくる
 ※曹正は、林冲の弟子と名乗るが、まだ林冲楊志の縁は要らん!
  楊志が「むかし梁山泊の前で林冲に会ったから、頼ろう」というと、
  曹正が、王倫は了見が狭いから、梁山泊は辞めろという。
  つまり、まだ楊志梁山泊にいくべき段階にない。
  林冲楊志の接点を創作したせいで、むりにこの会話が必要になった

 ※これ以降の放浪で、楊志が剣を売ろうとして人を殺してもいい!

たまたま!魯智深楊志が会う

 ※林冲との関係を、むりやり確認する
  魯智深楊志がであって、二龍山の宝珠寺の山塞を奪う

 ※楊志をここで落ちつける展開は、ムリがある。
  もっと官軍のなかで遊ばせたい。魯智深だって、山塞にいても逸話がない。

今後、楊志は、青州軍との戦いで出てくる。
それまで、二龍山に押し込めておくのは、もったいない

とりあえず、楊志が逃亡して、捜査が始まるというテンポが大事

梁中書・蔡京は、ばっくれた楊志に腹を立てる
 ※原典どおり、楊志が行方不明のほうがおもしろい

◆第十八回

役人の何濤が、白日鼠から、晁蓋がプレゼントを奪ったと気づく
宋江が、晁蓋を逃がす

朱仝・雷横は、晁蓋の逃亡に手を貸す

◆第十九回

何濤が、晁蓋らを追いかける
追い詰められた晁蓋らが、梁山泊に行くことにする

晁蓋らが、林冲梁山泊のなかに居ることを初めて知る!
 ★列伝体の話と、晁蓋の本紀が、初めて接合される瞬間!
 ★本紀と列伝が合体したカタルシスが、梁山泊の獲得の場面!

晁蓋が王倫を倒す。林冲でなく、晁蓋首領となる

◆第二十回

済州軍が、梁山泊に攻めてくる;既存メンバーで撃退

そして話は、宋江の視点に移るから、別です。

 

◆本紀と列伝をつなぎ直す案

第十二回で、梁山泊に入った林冲は、楊志とすれちがう
しかしぼくは、林冲を、通りがかりの武松と勝負させたい
(酔って人を殴って、さまよっているうちに梁山泊を通ったと)
そしたら、列伝のほうの巻は、林冲楊志ではなく、
林冲→武松、という数珠つなぎになる。いい!

 

第十二回の、林冲vs楊志を、林冲vs武松に変えて、
第二十三回の武松の帰郷の話につなぐ。

 

第二十回で、晁蓋の目線がとだえる。
つぎに晁蓋の話が出て、宋江と合流するところまで、おあずけ。