2015-03-16から1日間の記事一覧

第20~35回 宋江本紀

『水滸伝』は、3つの話が並行する。 ・列伝(史進・魯智深・林冲・武松)※楊志は除外 ・晁蓋本紀 ・宋江本紀この記事では、宋江本紀について整理する 物語のために、人徳がありすぎて、いかにもウソっぽい宋江だけど、この花栄に限っては、ほんとうに仲が良…

第14~20回 晁蓋本紀

【晁蓋本紀】が、どこまで続くか、話の内容を検証する。当然ながら、宋江との絡みも出てくる。きっと、途中で「武十回」に分岐して、また時間軸が狂うのだろう。 ◆第十四回 朱仝と雷横が、劉唐を捕らえてくる晁蓋は、「彼は私のおい」と詐って、劉唐を助けて…

第2~13回 列伝の数珠つなぎ整理

◆第二回のこと 高俅が権力を握る→王進が追い出される→史進と出会う ここから【史進伝】 史進と王進が別れる→王進が消滅する!史進が、少華山の朱武ら三義兄弟と出会う→史進が史家村から出る 史進が朱武とともに、少華山に籠もりました、という結末が自然。し…

北宋末=資本主義の末期

◆何でもカネで買える時代 『水滸伝』の解説本を読んでいると、北宋末というのは、都市化が進み、市場が発達した時代だという。なんでもカネで買える時代だと。北宋の最後の皇帝・徽宗が、国を滅ぼした原因として、自身の風流趣味のために、大量のカネを注ぎ…

梁山泊=今日の日本企業

◆井波律子『水滸縦横談』211pより 『水滸伝』の時間について。 第一回は、嘉祐三年(1058)、洪信が魔王を解き放つ。物語は、徽宗が即布いた直後(1100)から始まる。方臘の乱は、宣和二年(1120)から翌年にかけて起こる。 108人の豪傑は、まったく老いない…