2015-03-10から1日間の記事一覧

水滸伝訓読:第1回(2/3)

◆童子と遭遇して、引き返す 再び銀提爐を拿し、身上の詔敕、並びに衣服・巾幘を整頓し、再び山に上らんと待〈ほっ〉す。只だ聽く、松樹の背後に、隱隱地〈ほのかに〉笛聲 吹き響きて、漸漸に近づくるを。太尉 晴〈ひとみ〉を定めて看る時、只だ見る、かの一…

水滸伝訓読:第110回(5/5)

◆宿太尉が宋江を、方臘討伐に推薦 宿太尉 次日の早朝 入內す。天子 披香殿に在りて百官文武と事を計するを見る。正に説く、「江南の方臘 耗〈乱〉を作し、八州二十五県を佔據し、年を改め號を建つ。此の如く反を作し、自ら霸となりて尊を稱す。今 早晩に兵 …

水滸伝訓読:第110回(4/5)

◆燕青の入城に、李逵がついてくる 宋江・諸將、此より後、無事、また入城せず。上元節に至る。東京の年例、大いに燈火を張り、元宵を慶賞す。諸路 盡く燈火を做し、各衙門に於いて點放す。宋江の營內の「浪子」燕青、自ら樂和と商議す、「今 東京 花燈・火戲…

水滸伝訓読:第110回(3/5)

第110回(1/5)、第110回(2/5)は、百二十回本のオリジナル?ストーリーなので、また後日やります。百回本に復帰するところに接続しそうな、第110回の中盤からやります。方臘の話が、宋江たちの耳に入ります。公孫勝が去って、万能の魔術師を欠いたため、梁山泊…