第61~71回 盧俊義がきて百八が揃う

盧俊義列伝(盧俊義の目線)とする。
石秀が盧俊義の救出のために、高所から飛び降りるところまで、盧俊義の列伝。石秀が救出に失敗して(第六十三回の冒頭)、宋江が北京の索超・関勝と戦い始めるところからは本紀。

◆第六十一回

呉用李逵をともない、北京にゆき、盧俊義を占う。
盧俊義は、災難を逃れるために、梁山泊の方面にゆく。
盧俊義の番頭(李固;名前が必要)が、留守番をする。
燕青が、盧俊義に従う。

盧俊義は、李逵に遭遇して、呉用の計略を知る。
 ※ここで魯智深・武松に会うが、彼らが梁山泊への勧誘に、
どこまで積極的なのか。
盧俊義は、船を張順にひっくり返される。阮氏・李俊に襲われる。

◆第六十二回

呉用の計略で、盧俊義が北京に帰りにくくなる。
盧俊義が北京で捕らえられる。
 ※梁中書(生辰綱の被害者)が出てくるから、緻密に絡ませろ
 ※このあたりは話が複雑なので、再読すべし
石秀が飛び降りて盧俊義を救おうとするが、失敗する。

◆第六十三回

宋江「盧俊義を味方にするつもりが、却って追い詰めてしまった」
 ※呉用は承知の上。でも宋江は戸惑っている

北京軍から梁中書の命を受け、索超が梁山泊の討伐にくる
 ※官軍に残しておいた楊志の役割にしたい
童貫・蔡京が相談して、宣賛(不要)・関勝を投入

◆第六十四回

宣賛・関勝と戦い、みな梁山泊の捕虜となる

◆第六十五回

宋江の夢に晁蓋が現れ、宋江が北京に出陣すると決意
宋江が病気になり、張順が安道全を探して連れてくる
 ※宋江の病因は、権力争いのための心労か
安道全は、精神科医でもあるから、夢を分析して見抜く

◆第六十六回

時遷が北京の建物を焼き、呉用が北京を陥落させる
盧俊義と石秀が救出される
 ※石秀は盧俊義との距離が縮まり、いよいよ重要なキャラ

◆第六十七回

蔡京が送った、聖水将の単廷珪、神火将の魏定国との戦い
関勝・宣賛が活躍して、梁山泊の一将としての地位を確立

◆第六十八回

晁蓋が、曽家荘との戦いをやりたがり、史文恭に殺される
盧俊義が、史文恭を生け捕り、首領に推される

◆第六十九回

梁山泊は、周辺から、物資のかっぱらいを目論む
東平府・東昌府の2つをねらい、史進が女にだまされ苦戦

宋江が、董平を捕らえる
 ※董平は新参者として、前線で活躍させられる
  張清を味方にするための、呼び水としてのキャラかも

◆第七十回

盧俊義が、張清に敗れたとの連絡が入る
みなが石を食らって、勝てない
 ※『北方水滸伝』のように闇塩から巨資を得ないと
  水たまりのかっぱらいである
魯智深が、偉そうな看板をかかげて穀物を輸送したが、盗品

董平が、張清をとらえる

◆第七十一回

火の玉が降ってきて、石版に古代文字
 ※古代文字は誰も読めないから、蕭譲・呉用あたりの計略で
  席次を決める

宋江が、宋の招安を受けたがり、武松・李逵魯智深らが抵抗
 ※武松・魯智深という、外様の二龍山チームの抵抗というのが面白い

 

盧俊義の加盟によって、列伝という体裁が役割を終える。