『女子読み「水滸伝」』人物事典

人物事典から、気になった話を抜粋

◆イケメン

林冲の外見は原典では張飛に似るが、京劇や翻案小説ではイケメンで定着

花栄は将来が有望な軍人なのに、宋江と義兄弟となり、殉死する理由が不明

・武松の行者はコスプレ、魯智深は正式に得度を受けた

・張清は、みえっぱりの董平に付き合わされて戦死;張清は優しい

・張順は温暖な南方で、いつも半裸なのに、なぜ色が白いのか

・燕青は、設定をつめこみすぎ(容姿端麗、知勇兼備、誠実でやさしい)

・扈三娘は、家族を皆殺しにされ、王英と結婚させられるが、自己主張しない

・鄭天寿は色白で強くなく、銀細工をする;王英の被害者で

◆軍人

・関勝は戦闘要員のなかでは最高位、武器も愛馬も関羽とおなじ二世タレント

・秦明は花栄・黄信の上官で、短気の索超よりも多く罠にかかる*1

呼延灼梁山泊入りを決めた心境は?官軍の軟弱さに怒り、戦えるならどこでも可?

・朱仝は雷横とちがって温厚;宋江は人材のために秦明・朱仝を陥れた

楊志は運送に2回も失敗して呪われてる;晁蓋の配下になったが遺恨は?

・徐寧は皇帝直属SP;強引に梁山泊に入れられても協力する、おっとりな天然

・雷横の扱いが朱仝よりも軽いのは、意固地でツンケンした性格のせいか

・黄信の「鎮三山」は大言壮語で、騎馬軍でも敵につかまるビッグマウス

・宣賛と郝思文は、あだなの微妙さが屈指だが、はたらきはノーマル

・王進は、『水滸後伝』で再登場する、フェイント

◆ワイルド

・劉唐は、毒矢に倒れた晁蓋を白勝とともに助ける、いかにも古参メンバー

・穆弘は留守番やおとりをつとめ、李逵を連れ戻す;弟はただのチンピラ

・阮小二は落ち着いた既婚者、阮小五は博奕好き、阮小七は言いたい放題

・張横は兄弟愛によって怪奇現象を起こす

・阮小五は、母親のかんざしを奪って、博奕につかう

・欧鵬は黄門山で第一のわりに、梁山泊では、ただの戦闘要員

・鮑旭は、殺戮兵器の李逵にスカウトされ、李逵とチームをくむ

・馬麟は笛がうまいが、顔がこわい

・陳達と燕順は、どちらも3人組の山賊の典型的なおやじで、キャラかぶり

・孫新は亭主関白なので、張青のところとちがう

◆やんちゃ

晁蓋宋江の10歳上だが永遠の若者;あだ名は幽霊に怯える村人を救って

・盧俊義は店を番頭に任せて武術の稽古;燕青に裏切られ、官位を望んで死ぬ

史進は、武松とともに主人公オーラをもつが、年少だから陰がうすい

・阮小七は閻魔より小悪魔;方臘の衣装をつける

・石秀のおもな任務は、戦いよりも偵察・潜入;「がむしゃら」は計算づく?

・呂方と郭盛は、赤と白、呂布と薛仁貴にちなむペアルック

・短足の虎の王英は「地微(ちび)星」

・穆春は、薛永にすら負けたが、方臘から生還した

・白勝は北斗七星のおまけの帚星、まぬけで中途半端なのが魅力

◆ハイスペック

呉用の頭のよさは、梁山泊のなかでの相対評価、放火する

公孫勝は、世俗を嫌う道士が生辰綱に加わるのはダメ、当初は腕っ節のひと

・柴進はカネや食糧を管理する役目だが、行動派で自由

・戴宗は牢役人のくせに、呉用と知りあう機会、神行法の修得方法が不明

・李俊は招安に賛成せず、叛きかけるが、方臘まで付き合う

・守備はマニアックな陣形を知っており、招安後に活躍の機会がふえる

・時遷はドロボウだが、功績が大きくても、山賊やごろつきより地位が低い

徽宗花石綱に人生を狂わされたのは、楊志と、船大工の孟康

 

後半は、またそのうちやります。

*1:部下である花栄の妹と結婚させられ、梁山泊に落ち着く。もと部下の「義弟」になるが、人間関係はだいじょうぶだろうか。